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有元美津世のGet Global!

海外での年末年始—Stay Alert While Enjoying Your Travels2017.12.26


 この年末年始は、12/29から1/8まで11連休となる人もおり、海外旅行者数は70万人を超えて過去最高となると予想されています。皆さんの中にも、「年末年始は海外で」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 私は、今、この原稿をラオスで書いているのですが、12月に入って3週間、北インドを旅していました。デリーのある北インドといえば、近年、インド人女性だけでなく、日本人女性を含む外国人女性の集団レイプ事件が相次ぎました。私がインドにいる間も、インド人女性・女児のレイプ事件が、毎日、メディアで報道され、デリーはインドでも「レイプ首都(Rape Capital)」と揶揄されています。(なお、デリーは、インドで、もっとも犯罪が多い都市で、かつ犯罪は年々、増加しています。)

 その悪名は世界に轟いているからか、一人旅の女性は少ないように見受けられました。

男性も油断は禁物


 が、「僕は男だから大丈夫」と思ったら大間違い!

 私は10日前に、ガンジス河での淋浴、火葬で有名なヒンズー教の聖地、バラナシ(Varanasi、Banaras)にいたのですが、Varanasiを発った後、インドの全国紙に同地で日本人旅行者が窃盗にあったという小さな記事が一面に載っていました。(各紙オンライン版では被害者の写真掲載。)

 その20歳の男性は(タージマハールのあるAgraからバスでVaranasiで着いたということで、多分、バックパッカー的な旅をしていたのかと)、Varanasi郊外にある、釈迦が初めて教えを説いたといわれる仏教の聖地、サールナート(Sarnath)を訪れた際に、ガイドを名乗る男と仲良くなり、Varanasiまで一緒に行ったようです。そこで、出されたソフトドリンクを飲んだところ気を失い、気がついたらカバンを盗まれていたそうです。カバンには、現金5万円以上とATMカードのほか、パスポートも入っていたと!

 なお、Varanasiでは、その数日後、在印10年以上になるアルゼンチン女性が窃盗に遭い、郊外の別の都市ではフランス人旅行者グループが襲われています(どちらも犯人逮捕)。

近づいて来た人は無視


 近年、どこの国でも中国人観光客が増えたため、「ニーハオ」と中国語で話しかけられることが多くなりました。しかし、インドは、過去には国境を巡って中国と戦い、今も国境を巡って揉めているからか(それで中国からツアーのキャンセルもあったとか)、他国に比べ中国からの観光客が断然、少ないのです。そのせいなのか、インドが親日だからなのか、他国に比べ、日本語で話しかけてくる人が多いです(Kajurahoでは韓国語。)

 上記の男性も、犯人のことを「誠実で親切な人だと思った」と語っていますが、インドに限らず、日本語で話しかけてくる現地人には要注意です。(インドには、Mumbaiなどの大都市でも道に迷っていると教えてくれる人が多く、親切な人も多いのですが。)

 日本語で話しかけてくる人は「親日の親切な人」と性善説で信用するのではなく、「金をぼったくろうとしているゲスな奴」と性悪説で疑うべきなのです。(ちなみに、客引きはインドよりインドネシアの方がしつこく、ぼったくりもインドネシアの方がひどいです。)

 街を歩いていて”Where are you from?”と聞かれたときには、相手は「コイツは何人で、どれくらいぼったくれそうか?」「どういうぼったくり方が効果があるか?」を吟味していると考えた方がいいです。

 見知らぬ人間に声をかけられて、応える義務は、まったくありません。「無視したら失礼」などと気遣う必要も、ニコリとする必要もありません。失礼なのは、許可なしに、こちらの個人空間(personal space)に侵入してくる方です。

 私は行く先々で中国語で話しかけられることにウンザリしているので、”I don’t speak Chinese. You spoke to me in the wrong language. I’m NOT buying from YOU!”と答え、* その後、”Nihonjin? Where are you from?”と言われても無視します。

 そして、知らない人から勧められた飲物や食物には手をつけないことです。注意する相手は現地人に限りません。先月、ネパールをトレッキング中に、ハンガリーのクラブで気を失い、気がついたら病院にいたという若いオーストラリア人女性に出会いましたが、現地で知り合った男性旅行者に飲物に薬をもられたようです。なお、彼女はアメリカで、もっと怖い体験をしています。

 怖い話ばかり書きましたが、油断せずに、羽を伸ばして楽しんできてください!

 今年も一年、ご愛読ありがとうございました。Happy New Year!(=よいお年を)

 

* 皆さんには、こうした対応は、お勧めしません。初めから完全無視をお勧めします。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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