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有元美津世のGet Global!

ラオスでの就職2018.06.12


 アメリカ人に「ラオス」というと、「どこにあるの?」どころか、「ラオスという国」であることすら知らない人が多いのですが、日本では、古都ルアンパバーン(Luan Prabang)が世界遺産ということもあり、旅行先として人気上昇中のようです。私がラオスにいる間も、結構、日本人旅行客に出会いました。日本の旅行会社も出店しています。

 近年、経済成長が著しいラオスでは、観光業も経済に大きく寄与しており、国内総生産(GDP)の14%を占めています。雇用創出にも貢献しており、間接雇用を含め40万人近くの職を生み出しています(労働人口400万人)。

 ラオスへの観光客は、2020年までに600万人を超えると予測されており(ラオスの人口650万人)、ラオス政府はインフラ整備にさらに力を入れる予定です。

人材確保に苦労する現地企業


 ラオスの経済成長とともに、ラオスに進出する日本企業も増え、120社以上に達しているといいます。そのほとんどが首都のビエンチャン(Vientiane)に集中していますが、首都といっても人口は70万人ほどで、かつ農業従事者が大半のため、進出企業にとっては人材確保が最大の課題だそうです。

 他の東南アジア諸国に比べ、ラオスの求人は少なく、就職先を見つけるのはむずかしいかもしれませんが、Daijob.comの求人検索でも、キーワードに「ラオス」を入れると数件出てきます。タイに進出した企業がラオスでの人員を募集するというケースもあるようです。

 ちなみに、ラオスでびっくりしたのは、英語が意外に通じること。ベトナムよりも英語が通じます。求人広告を見ても、ベトナムよりも英語力が求められているように見受けられます。

ソフトなラオス人


 概して、ラオスの人は、他の東南アジア諸国に比べ、押しが強くありません。観光客が多い世界遺産のルアンパバーンでも、客引きは少なく、一般人は観光客・外国人に興味がないというか、放っておいてくれるので居心地がいいです。

 ルアンパバーンでは、週末になるとメコン川の対岸にわたるフェリーを待つ車の行列ができるのですが、その渋滞の中、単車は隙間をぬって車を無理槍に抜こうとするのではなく、ちゃんと列をなして待っているのには感動しました。インドであれば、車の左右から単車が入り込んで、渋滞が悪化しますし、ベトナムやマレーシアであれば、単車は歩道を走ります(歩道を歩く歩行者が単車のために道を空けることに...)

 東南アジアの喧騒とした都市は苦手という人は、ゆったりした穏やかなラオスを気に入ると思います。

 

 余談ですが、ベトナムのコーヒーほど有名ではありませんが、ラオスのコーヒーもおいしいです。ベトナム同様、旧フランス領だったため、都市部ではおしゃれなカフェもたくさんあります。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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