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有元美津世のGet Global!

カタカナで覚えるのはやめよう(2)― 発音も意味も違うCrash vs Crush2018.12.11


 CrashとCrushは、意味も似ているので、実にややこしいです。

   Crashは、「衝突、大破」という意味で、a car crash(自動車事故)、a plane crash(飛行機事故・墜落)という形でよく使われます。

   動詞の場合、Crashは他動詞として「衝突・大破させる」、自動詞として「衝突・大破する」という意味になります。 

The pilot crashed the plane intentionally.(そのパイロットは故意に飛行機を墜落させた。)

The car crashed into the building. (その車はビルに突っ込んだ。)

My computer just crashed. (コンピューターが、今、クラッシュした。)

The stock market crashed yesterday. (昨日、株式市場が暴落した。)

 

   なお、自動車事故でも、車が大破したり、大けがをするような事故でなければ、crashではなく、hitの方が一般的です。

    I hit a trash can when I was backing out.

 (バックで出ようとしたときにゴミ箱にぶつかった。)

 一方、crushの方は、「押しつぶしてグチャグチャにする」という意味があります。

 

Two people were crushed to death in the car crash.

(その自動車事故で、二人の人が押しつぶされて亡くなった。)

 「押しつぶされる」のは、有形物とは限りません。

My dream was crushed.(私の夢は砕け散った。)

The third goal crushed the team’s spirit. (3本目のゴールで、チームの士気は砕けた。)

Crash vs Clash


 さらに、rと l の違いが識別できないと、Crash とClashを混同することにもなります。どちらも「ぶつかる」という意味があるので、やはりややこしいです。

 Clashは「衝突・対立する」という意味で、下記のように使われます。

 

The protesters clashed with police in Paris. (パリで抗議者らが警察と衝突した。)

The U.S. and China clashed at the G20 summit.(G20首脳会議で米中が対立した。)

 

  名詞は「衝突、対立」という意味で、下記のように使われます。

   Hundreds of protesters were arrested in the clash with police.

 (警察との衝突で、抗議者数百人が逮捕された。 )

 

 Trade war fears are growing over US-China clash.

 (米中の対立で、貿易戦争の恐れが膨らんでいる。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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