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有元美津世のGet Global!

「~してくれない」から脱皮しよう2019.08.06

 

 参院選よりも世間を騒がせた吉本騒動。数々の著名芸人を売り出し、吉本の“伝説のマネジャー”と言われた人で、今は企業研修をされている人が「今の人たちは、何々してくれない、という人が多すぎるのでは」と発言していました。実は、私も常々、日本の人は行政や企業に「してもらう」ことばかりを考えている人が多いという印象を持っていました。ただし、私の観察では“今の人”だけでなく、“昔の人”も…

やってもらうのがあたり前


 昨年、大阪で地震があったときのことを私と同年代(50代)の女性が愚痴っていました。安全装置が作動してガスが自動的に止まったとのこと。それを復帰させる方法は、私の知り合いもフェイスブックでシェアしていましたが、SNSのあちこちで流れていました。

 (日ごろフェイスブックに投稿しまくる)その女性は、大阪ガスに“クレーム”の電話を何度も入れ、「二日後にやっとオジサンが自転車で来てくれた。そしたらガスメーターが玄関の上にあって。あんな届かないところにつけるなんて!」と怒っていました。

 その女性は、同じマンションに10年以上住んでいるのに、メーターがどこにあるのかも知らなかったのです。(別の友人によると、知らない人が多いらしいですが。)

 私からすれば、高齢者ならいざ知らず、一住民のために、復旧作業の忙しい中、駆け付けてくれた社員(特約店?)を気の毒に思いましたし、「日本のガス会社って、そんなことまでしてくれるの?!」と思いました。

 ガスや水道のメーター、ブレーカーの位置を確認していくことはもちろんのこと、届かないところにあれば、脚立などを準備しておくのは当然のことではないでしょうか。 自称「災害大国」に住んでいながら、そうした場合の備えどころか、ガスメーターがあるところも知らないって、どれだけ他人まかせ?

自ら考えて行動する

   アメリカでは、中西部や南部などは、しょっちゅう暴風雨(storm)があり、停電も多いです。(昨年、日本で街の信号が止まったときに全国ニュースになっていたのにはビックリ!アメリカでは、大した雨でなくても、よく信号が止まりますが、北テキサスの6月の大嵐のときは、3~4日、止まっていた地域も。)

 暴風雨やハリケーンが多い地域では、発電機を備えている人も少なくありません。だって、なければ、困るのは自分なのですから。やはり、6月の大嵐のときは、あちこちの道路が折れた木枝で車が通れなくなり、近所の人たちが電動ノコギリを持ち寄って片づけていました。(その後、行政が木枝を片付けるのに2~4週間かかっていた。)

 

 与えられるのを待つのではなく、必要なものや欲しいものは自ら取りに行く、自ら考えて行動する、というのは、あまり前のことではないのでしょうか。

企業が求めるのは受け身の人ではなく…

    少し話は違いますが、アメリカでコンサルティング業を営んでいたときに、近くの大学から日本人インターンに来てもらったときのことです。何かの仕事を頼んだときに、「僕は、これは教えてもらってないので、できません」と言われて、腰が抜けました!

 新卒ならまだしも、その男性は、当時、30手前で、日本での勤務経験もありました。私の年になっても、わからないことなど山ほどあります。「教えてもらってないから、できない」では、人生やっていけません。

 当時、2~3年の間に、日本人、台湾人、アメリカ人など10人近くにインターンシップをしてもらった中、一人だけ、非常に優秀だったので、社員として来てもらった人がいます。彼が他の人たちと違ったのは、やったことのない仕事でも、自分で考えて、わからないことがあれば自分で調べて、工夫しながらやり遂げる点でした。

 その彼は、その後、日本に戻って就職し、キャリアを積み上げてからシリコンバレーに赴任しました。

 企業が求めている人、キャリアで成功する人とは、こういう人なのです。「~してくれないから、できない」人ではなく…

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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