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有元美津世のGet Global!

中欧について学ぶ(5)ー (オーストラリアでなく)オーストリア2019.12.10


 11月末に、オーストリアの世界遺産の町、ハルシュタット(Hallstatt)で火事があり、建物が損傷したことが世界的にニュースとなりました。私も、ハルシュタットには9月に行ったところだったのでビックリ。*


 その(英文)ニュースに対するコメントに、下記のようなものがいくつもありました。

「カンガルーは、どうなったの?」
「コアラは大丈夫だった?」

 実は、私も9月に、日本の友人からメールが来たので、「今、オーストリアです」と言うと、「オーストラリアですか?いいですね~」という返事が返ってきました。


 日本語では「ラ」があるかないか、英語ではalがあるかないか(Austria, Australia)の違いですから、両国をごっちゃにする人たちは、世界に多数いるようです。

外交の場面やニュースでも


 それも、間違えるのは庶民だけではありません。

 2015年に韓国で開かれたG20では、各国首脳歓迎のための人形で、当時のギラード豪首相の人形にオーストリアの民族衣装を着せるというヘマを韓国政府がしでかしました。

 2年前、オーストリア人夫婦がイスラム過激派に誘拐された際も、当初、「オーストラリア人夫婦」とブルキナファソ政府が間違えて発表しました。


 CNNでも、3年前に下記のような報道が...

Australia is building a fence at the Slovenian border.
オーストラリアが、スロバニアとの国境に塀を建設している。)

  間違いに気づいた視聴者の皮肉タップリの投稿が、SNSで世界中に拡散され、CNNだけでなく、アメリカ人全体が揶揄される羽目に…

「何千マイルも離れた島国が、こんなことするって、ちょっと被害妄想っぽいね」
(This seems a little paranoid for an island nation thousands of miles away.)

「オーストリアにはカンガルーはいないよ」

「(他国には興味のない)アメリカ人が世界地理に弱いことを証明したね...」

When you're too American to know the difference between Austria and Australia
(オーストリアとオーストラリアの違いを知らないって、典型的アメリカ人。)


 オーストリアの郵便局では、”Missent to Austria”(オーストリアに誤送)というスタンプまであり、そのスタンプが5個も押された封筒に(5回誤送?!)手書きで”AGAIN”と書き足した写真もネットに載っています。


 「クリスマスプレゼントが何度もオーストラリアに送られてしまい、うちの家族は皆、今では宛名のAustriaの後にEuropeと書き足している」というオーストリア在住者も。

 ちなみに、Austriaは、ドイツ語ではÖsterreichで、「東の国」という意味です。

 オーストリアの人もオーストラリアの人も、間違えられることには諦めモードのようですが、皆さんも混同しないよう、くれぐれも気を付けましょう。

 

 

* 京都を含め世界の観光都市で問題になっている”観光公害”(overtourism)。人口が800人にも満たない小さな町ハルシュタットに押し寄せる観光客は、年間100万人。2012年に中国にハルシュタットを復元した街ができたことから、中国人観光客が押し寄せるようになり、かつハルシュタットは韓国でもドラマの舞台になったことから、韓国人観光客も多く、アジア人観光客で埋め尽くされて、まるでアジアの町のよう。観光客が民家に勝手に立ち入るなど住人の反感が高まっており、来年からは観光バスの乗り入れが制限されることになった。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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