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はじめての海外就職を考える ~何をやるべき?学生と社会人の3つの道標~2014.06.27

 

「いつかは海外で働いてみたい」「いずれ自分の力を世界を舞台に試してみたい」と漠然と考えている人も多いのではないでしょうか。言葉はもちろん、文化や生活習慣、気候など、あらゆることが日本とは異なる海外。ワークスタイルも、ビジネスにおけるコミュニケーションも異なります。

 

しかし、いざ海外への就職活動となると、まず何から始めてよいのか分からない場合も多いと思います。

 

今回はそんな「いつかは海外で働いてみたい!」という方向けに、やっておくべき3つのことを、新卒で海外就職を目指す学生、海外転職を目指す社会人に分けて見ていきたいと思います。

海外就職のための3つの道標 ~新卒海外就職を目指す学生編~

海外就職において、企業での就労経験のない新卒者の採用は、経験のある社会人の転職よりも断然厳しいと言えます。では、学生が新卒で海外就職を目指すには、どのようなことをやっておけば良いのでしょうか。

 

1.アルバイトやインターンシップには積極的に行う
 日本企業では、面接の際に学業やサークル活動について聞かれることが一般的ですが、海外企業では「職歴」が重視される傾向にあります。海外企業では、新卒の手厚い研修などは充実していないところが多く、できる限り早く即戦力になれる人材を求められます。

そのため、アルバイトやインターシップでの経験は、企業に社員として勤めたことがない学生の大いなる判断材料となるのです。自分の興味のあるアルバイトやインターンシップを積極的に行いましょう。

 

2.「日本人」として重宝される人材になる
 海外企業が日本人新卒を“わざわざ”雇うのは、「日本人」としての役割を期待しているケースがほとんどです。企業が、「日本の市場進出・拡大を図っている」「日本企業とプロジェクトを行っている」、あるいは「日本企業の現地支社」などと言った場合に、日本との橋渡し役として、「日本的なビジネススタイル」を求められることになります。

 

そのため、新卒でも日本のビジネススタイルやマーケットについてよく知っておく必要があります。

 

具体的には、
 ・ビジネスシーンで適切な日本語が使えること
  海外で日本とやりとりする際に、日本語を使い、日本のビジネスマナーでコミュニケーションを取ることもあります。対人・電話・メールなどで、敬語を中心とした適切な日本語を使えることは重要です。当たり前のことのように思いますが、学生ではほとんどの人が正しい敬語を流暢には使えないのではないでしょうか。しかし、適切な日本語を話せることは、日本との橋渡しの役割としては重要なポイントとなり得るのです。

 

 ・日本のマーケットを理解・把握できていること
  今はインターネットなどにより情報は手軽に手に入りますが、やはり現地の情報は、発信されるその地の情報以上に新鮮で的確なものはありません。そのため日本のマーケット情報や流行を掴んでおくこともとても重要なことです。日頃から、新聞やネットニュースを読んだり、日本製品・サービスと海外製品・サービスの違いなどについても意識して考え、アンテナを張っておくと良いでしょう。

 

 ・日本の商習慣やビジネスマナーを知っていること
  これは就労経験のない学生には難しいことかもしれませんが、日本との橋渡し役として活躍するには、日本独特の商習慣やビジネスマナーを知っておくことも必要です。これを身に付ける方法は、1のインターンシップやアルバイトでの経験しかありません。たとえそのときには自分が望む職種の仕事でなかったとしても、インターンシップやアルバイト経験は必ず生きてきます。

 

3.可能であれば、留学・ワーキングホリデーをしてみる。旅行などの経験も重要
留学やワーキングホリデーをしておくのは大変意義のあることです。語学力が身に付くだけではなく、もちろん就職の際の強力なアピールポイントにもなり、また、海外生活に慣れることもできます。
また、たとえ旅行であっても、働きたい国や都市などには実際に行ってみることも大切です。自分で見聞きした経験によってのみ培われる感性や思考力についても養っておく必要があるでしょう。時間に余裕がある学生時代、積極的に海外に飛び出しましょう。

 

このように、新卒で海外就職を目指すには、できる限り社会人と同じような経験を積むこと、「日本人」としてのビジネススキルを磨くことが大切です。海外企業に新卒でも雇わせたいと思わせる魅力を磨いておきましょう。

海外就職のための3つの道標 ~海外転職を目指す社会人編~

では次に、すでに日本企業で職務経験を積み、いずれは海外で働いてみたいという人は、どのようなことをやっておけば良いのでしょうか。

 

1.キャリアプラン、ワークライフバランスを再度熟考する
 「海外で働いてみたい」ということを漠然とでも考えている場合には、自分のキャリアプランや今後の人生においてのワークライフバランスを見直す良いきっかけになります。

「海外でどんな仕事をしたいのか」「5年後、10年後、具体的にどのような生活をしていたいのか」など、これから自分がしたいことと、それまでの自分の人生にとっての重要なことを、なるべく具体的に書き出してみると良いでしょう。海外で働きたい動機がはっきりすれば、実際の面接時などでも大きなアピールポイントとなります。

 

2.専門性に磨きをかける。実績を残す
 海外転職の際に重要視されるのは、専門的な技術です。と言っても、技術者としての専門性だけではなく、営業や人事といった分野でも、とにかくその分野のエキスパートになることが重要です。また海外企業の場合、書類選考や面接時には、「売り上げを○○万円上げた」「離職率を○○%改善した」などの具体的な数値が重視される傾向にあるので、数値化できる実績を残しておくことも重要でしょう。

 

3.情報収集のルートを確立する
 海外転職には、現地の求人情報以外にも、さまざまな情報が必要になります。働きたい
国の基本情報、現地の生活情報、給与の相場、転職にかかる費用・日数、必要な就労ビザ・資格・スキル・英語力などなど、日本での転職と異なり多岐にわたって詳細な情報が必要となります。すぐに海外転職というわけでなくても、常にアンテナを張って、情報収集の感度を高めておくことは非常に大切なことです。


・現地の知り合いを作る。(現地の情報を仕入れるだけでなく、就職の際のネットワーク作りとしても幅広い人脈を作っておきましょう)
・現地の新聞、フリーペーパー、メルマガなどを読む。(生活情報、求人情報など、さまざまな情報を仕入れることができます)
・転職エージェントに登録する。(あらゆる転職情報が集まっています。海外転職に特化した複数のエージェントに登録すると良いでしょう)
・海外転職求人サイトに登録する。(求人情報のチェックだけではなく、転職に必要な情報も多数掲載されています)
・企業のHP、有価証券報告書をチェックする。(転職の際には、公式データを確認することも大切です)

 

 

無論、英語力を高めるといったことも重要ですが、社会人の海外転職には、自分のキャリアプランやライフプランも含めて考えていきましょう。

「いつかは海外就職!」情報感度を高くして、少しでも行動を!

学生の場合も、社会人の場合も、「いつかは海外で働いてみたい!」という気持ちを少しでも持っているのなら、まずは情報収集から始めてみましょう。さまざまな面において、情報を仕入れるアンテナを常に高く張っておくことが必要です。海外でどんな風に働きたいのか、自分がどんな人生を送りたいのか、などを具体的に描くことも大切なことです。

 

迷っていたり、漠然としている場合には、実際に働きたい国や都市に出向いてみるのも良いでしょう。できることから、行動を起こしてみることが大切です。
自分の希望の仕事やライフスタイルを明確にして、海外就職を叶えましょう。

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