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タカシの外資系物語

世界史から得られるダイバーシティの要諦とは?!(その1)2018.01.09

英語よりも重要な教養とは?!


みなさま、新年あけましておめでとうございます! 

今年も『タカシの外資系物語』をよろしくお願いいたします!!

“世界史に疎い”・・・ これは私が自覚しているウィークポイントの1つであり、コンプレックスでもあります。この原因は明らかでして、学生時代にきっちりと勉強しなかったことに尽きる。ま、日本の場合、受験科目に選ばなかった段階で、その科目については、全く勉強しなくなってしまう。下手をすると、中学校時代に、ただ内申書のためだけに、中間・期末の定期テスト用に勉強してそれっきり・・・ なんて状況が普通にありえる。これって、情けないというか、結構恐ろしい! 大学を出たと言っても、そういう人がゴロゴロいる・・・ というのが、悲しいかな、日本の現状なのです。

受験科目だろうが、そうでなかろうが、文系にとっての数学や物理・化学も、理系にとっての歴史や古典も、常識レベルとしてそれなりに勉強しておく必要がある。外国人のクライアントや同僚と話をしていると、それを痛感します。特に、ディナーなどの席で、文学やスポーツなどの話をする際に、そのベースとなっている文化や歴史観のようなものを理解しておかないと、ゴシップ誌やワイドショーのような薄っぺらい話しかできなくなる。英語のできる・できないにかかわらず、教養の無さというのは、ものの5分も会話すれば、なんとなくわかります。私の経験則からいうと、それなりの知的レベルの外国人と話をしている際に、

・「この人、英語が得意ではないのね・・・」との理由で、話が途切れることはほとんどありませんが、

・「この人、知的レベルが低く、薄っぺらいわね・・・」との理由で、気まずい雰囲気になることは結構あります

 

これは、“スノッブ(snob)”(=(自分の愛好する学芸・趣味 などを至上のものと考え鼻にかける)えせインテリ)とは異なるもので、なんというか、“たしなみ” といった感じのもの。楽しい会話を円滑に進めるための前提条件みたいなもんなので、是非とも身に着けておきたい素養といえます。

世界史が日本史よりも優れている点とは?!


話を戻します。身に付ける素養のうち、“世界史” が決定的に欠けている私。なかでも、中世からの近代にかけての、ヨーロッパ史が全くもってわからん・・・。ヨーロッパ史がわからんと・・・、


・クラシック音楽をはじめ、美術、オペラ、バレエなどが、わからん!

・産業革命を経て、フランス革命以降、2つの大戦を契機に、いかにしてナチスドイツが興り、そして滅び、いかにしてロシア革命が興り、ソ連を経て現在に至るのか が、わからん!


となり、現在のグローバル世界の構成要素のうち、ほぼほぼ半分程度がわからん!! となるのです。だから、世界史は重要なのですな・・・。


もちろん、自国の歴史である、日本史も重要なんですよ。日本史に詳しいと、NHKの大河ドラマとか、より面白く観ることができるし・・・(実は、大河ドラマで取り上げられる内容のほとんどは、科目としての日本史では重視されないものなんですが・・・)。戦国時代や明治維新などは、日系企業のえらいさんと話す際には、必須の知識ですからね。


しかし、日本史が世界史と比べて、不足している点・不利な点がいくつかある。それは、以下の通りです。


(1)世界史の方が同時代史の視点が身に付く・・・同じ時代に、世界の異なる地域では、何が起こっていたのか、ということ。例えば、フランス革命が起こったのは、1789年ですが、この時期を境に、江戸幕府や有力諸藩にアプローチしてくる外国人の数が急増します。日本史だけを見ていては、なぜこの時期から外国人が増えるのかわからないのですが、フランス革命~ナポレオンを起点に、ヨーロッパ社会を見ると、その理由がよくわかるのです。この “同時代史” 視点は、現在においては必須の能力だと思います


(2)様々な考え方が身に付く・・・イマ風に言えば ‘ダイバーシティ’ というやつですね。歴史というのは、全てが “結果論” であって “正解” はありません。リアルタイムにその時代に生きて、その土地や宗教的な背景を背負った結果として、為政者や民衆が最善の策だと信じた形であり、ときに偶発的に流されていくこともある。1つ言えるのは、後世に生きるわれわれが、歴史を学んで、それを現在にいかにして活用するか、が重要なのでしょう。国家のダイナミズムやそこで下された意思決定プロセスは、ときに企業経営にも応用が利きます。


今回のコラムでは、(2)について、もう少し掘り下げてみましょう。

教訓・示唆の宝庫・・・ドイツ


最近私のマイブーム(って、すでに死語?)になっているのは、大戦期のナチスドイツ(ヒトラー、アウシュビッツ、ホロコースト等)について、です。ドイツという国は興味深い国でして、伝統あるヨーロッパにおいて、国自体はそれほど古いわけではない。しかし、結果的に2度にわたる大戦を引き起こし、敗戦国として、日本と同等かそれ以上のダメージを受けました。にもかかわらず、ヨーロッパの盟主として君臨している!

また、ドイツの製造業は日本と並ぶレベルを保持し、IoTやインダストリー4.0といわれる最新トレンドにおいては、完全に日本を抜き去っています。ドイツを知るということは、歴史から得ることに加え、現在にも示唆を与えてくれることになるのです。


ナチスドイツというのは非常に大きなテーマなので、膨大な書籍や資料が存在します。また頻繁に、映画の題材にもなっています。実は昨年後半から、数多くのナチスドイツ関連の映画が公開されており、その全てが良作ぞろいとなっています。


・『ヒトラーに屈しなかった国王』

・『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』

・『否定と肯定』

(すべて、現在公開中! 是非みなさんもご覧ください!!)

 

次回のコラムでは、上記の映画から、日本人に欠けているダイバーシティの視点をご紹介したいと思います。

(次回に続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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