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タカシの外資系物語

海外出張するモチベーション(その3)2018.09.18

Congratulations! NAOMI!!


(前回の続き) タカシは、海外旅行が好きではありません(国内旅行は好きなんですよ、グルメ、温泉、サイコーです。が、海外となると・・・、面倒くさくて、どうしても好きになれない) しかし! 海外出張には頻繁に出かけています。それも、嫌々ではなく、結構ノリノリで! タカシが海外出張をするモチベーションとは、一体何なのでしょうか?


本題に入る前に・・・ テニスの大坂なおみ選手、やりましたねぇ。日本人初、見事全米オープン制覇! いやぁ、本当に素晴らしい!! 誇らしい!!!

 

ゲーム自体は、セリーナ・ウィリアムス選手による主審への暴言などがありまして、なんだか後味悪い感じになってしまいましたが、そんなの吹き飛ばすほどの快進撃でしたから、大阪選手の優勝に関しては、だれも異論はないと思います。


評価すべきは、あのような状況の中で、自分を制して乱れなかったところでしょう。女王セリーナがあれほど荒れたのですから、ビビると思うんですよね、普通・・・。でも、終始落ち着いて、試合を続けた。この精神力は、グローバル規模で仕事をする日本人には、大いなる見本となったように思います。


一方、セリーナ選手の振る舞いには正直ガッカリさせられたんですが、裏を返すと、大坂選手がマジで怖かったんだと思うんですよね、彼女にはかなわないと心底思った。だから、自制できなくなった。人間というのは、自分にとってイタイところを突かれると、精神が不安定になって、必要以上に怒るもんですから。


もう1つ、私が気になったのは、観客≒アメリカ人のマナーです。ウィンブルドンほど厳格ではないにしても、グランドスラムの決勝ですからね・・・。ブーイング自体、ありえない。1つの可能性として私が感じたのは、「アメリカの劣化」です。トランプ大統領が就任して、“アメリカ ファースト” を表明してから、なんだか、アメリカ人全体がしょぼくなっているように感じるのです。かつてのアメリカは、もっとリスペクトできる存在だった。もっと、懐が深かった。それが、新しいスターである大坂選手を拍手で迎えることすらできない人たちに成り下がったような気がして、かなりガッカリしてしまいました。そう感じたの、私だけかな・・・?

出張前、タカシが文房具店に行く理由とは?!


「お! これはいいかも?!」

 

私は今、銀座のITOYA(有名な文房具店)にいます。ITOYAさんには、“和紙”コーナーがありまして、折り紙セットとかが、めちゃ豊富! よって、定期的に来るんですよねぇ。えっ? “和紙”マニアなのか、って?! いやいや、そんなんじゃなくて・・・、お土産を買うのが目的なんですよ、海外出張用の!

 

私は海外出張の際、現地で会う外国人のみなさん(クライアント、社内メンバー問わず)に手渡す目的で、お土産を買いこんでいきます。予定外で会う方にも行き渡るように、多めに買っているもんで、スーツケースのポケットには、予備(!)のお土産が、常に複数仕込まれています(お土産界の“ジェームス・ボンド”!)。

 

そういうことで、私が持参するお土産は、生ものってわけにはいかず、カサも小さいのがいい。結果、“和紙”セットなどの文房具系が中心となります。

 

では、私がこれまでに渡したお土産の中で、外国人の方にウケた品物ランキングをご紹介いたしましょう!

 

【外国人に喜ばれるお土産ベスト3】

(1)和紙折り紙セット ・・・ 手渡す際に、即興で鶴を折ってあげるとバカうけ!

(2)お箸セット ・・・ 金箔+浮世絵+有名な寺 とかが、派手~に書かれているやつ。浅草とかに行くと、500円ぐらいで売っています

(3)携帯書道セット ・・・ 硯、墨(手で摺るやつ)、筆のセット。3,000円ぐらいするんですけど・・・。ここぞってとき、クライアントのキーマンとかに渡すとGOODです

 

お土産を渡す目的は、もちろん、相手に喜んでもらうこともあるんですけど、それ以上に、こちらが主導権を持って話を進めるために使うんです。海外で、相手が外国人となると、どうしてもコミュニケーションが受け身になってしまいます。いったん、受け身になった会話をひっくり返して、こちらに主導権を戻すのって、英語だと至難の業なんですよ、これが。一方、お土産を使って、冒頭から主導権を握ると、後続の展開がすんごく楽なんです。みなさんも、是非試してみてください!

海外で大勢を集めて・・・、タカシは何をするのか?!


上に述べたお土産以外に、私が海外出張に際して、事前に準備することは以下の通りです。

 

【タカシが海外出張時に事前準備すること】

(1)(自社・クライアント先問わず)やや大きめの会議室を準備してもらう

(2)現在関与しているメンバー、ステークホルダーに多数声掛けして、ミーテイングに参加を要請する

 

さて、上記(1)(2)は、何を意図していると思いますか? それは、

 

関係者を一堂に集めて、説明会を実施する

 

ための準備なんです。クライアントにバラバラと会うんじゃなくて、まず、ステークホルダー全員を集めて、英語で説明をする。個別面談は、必要に応じて、その後実施します。社内インターナルも同様です。

 

話す内容は、マーケット状況含め日本の最新トレンド、何が流行っているか? 日本から見たグローバルの印象、御社と弊社のパートナーシップ、個別プロジェクトの状況・・・等々、一堂に会した場で、まず説明してしまうのです。そうすることで、相手はかなり打ち解けてくれます。また、出張期間中、常に主導権を握ることができるのです。

 

こういうのを、タウンホールミーティング(town hall meeting)と言いまして、外資系企業では頻繁に行われています。海外本社から日本支社に役員が来て説明する・・・、なんて時に、よく実施されます。私はその方法論を、海外出張時に使っているわけです。

 

さて、私はなぜ海外に出張するのか? それは、タウンホールミーティングという手法を使って、

 

大勢のステークホルダーに、日本を知ってもらうこと

 

が最大の目的なんです。こうすることで、ミクロ的には仕事が断然進めやすくなるし、マクロ的にも、海外に日本を売り込むことで、グローバルにおける日本のプレゼンスが高まる。私が海外出張するモチベーションは、この点にあるんですよねぇ・・・。

 

みなさんも、海外出張の際には、是非大きな目標を掲げて、モチベーション高く臨んでみてください。では!

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

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