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鈴木美加子のグローバル人材塾

英語でのプレゼンテーション - 一番大事なのはリハーサル2015.04.07

 

 

最近、プレゼンテーションの研修が多く、ちょっと気になっていることを本日の記事にします。

 

外国語である英語でのプレゼンを、ぶっつけ本番でやっていませんか?

 

主宰しているグローバル人材育成塾の世人(せじん)塾では、毎回1分の英語スピーチを冒頭で行いビデオ録画します。

 

最初のころは、皆さんあなどって、リハーサル無しで参加するので、案の定、ボロボロの結果になります。

 

リハーサルしないとダメなんだと気がついたら、しめたもの。

 

結果がめきめきと良くなります。

 

私は、ここぞという大舞台でのプレゼンをリハーサルによって救われたことがあるので、その時の体験をシェアさせて頂きますね。

 

日本DHLで人事本部長をしていた時のこと、ドイツの本社から、G12と言われた、トップ12人が来日することになりました。

 

3人がプレゼンターに選ばれ、私は唯一の日本人としてプレゼンテーションをすることになりました。

 

英語でプレゼンをする時は、3回ほど、朝、立ってリハーサルするのが私の習慣ですが、その時は大舞台だったので5回行い万全で臨みました。

 

会議開始時刻の20分前に会場入りしようとして、あまりに張りつめた部屋の空気に耐えきれず、他の本部長と一緒に廊下で待っていたのを覚えています。

 

会議が始まり、プレゼンテーションがスタートしました。

 

私はトリでした。

 

それまで何でもなかったのに(プレゼン前、あがる習慣は私にはありません)、突然、左足の膝ががくがく震え出したのです。

 

びっくりしてパニクりそうでした。

 

プレゼンテーションの前にあがる癖がある人間ならともかく、全くそうでない私の膝が震えて止まらないのです。

 

テーブルの下で、何気なく膝を左手で押さえました。

 

止まるどころか、がくがくしているのが腕にまで伝わってきてしまいます。

 

まずい! こんな大事な場面で、「あがる」イコール「弱い」になるわけで、絶対隠さなければと思い、とにかく左手を離しました。

 

それでも、心ここにあらずで落ち着かないので、水を飲みました。

 

Volvicの500ml、今でもはっきり覚えています。

 

自分の番が来るまでに、全部飲んでしまいました(笑)

 

そして私の番。もう観念するしかありません。

 

いつものように”Let`s go Micky.  It`s show time.” (ミッキー、行くよ。 幕は上がった)と自分に言って、立ち上がったのです。

 

全員の前に立った途端、何故かいつもの自分に戻りました。

 

リハーサルは5回もしてあるのですから、あとはボタンを押してCDをかけるように話すだけ。

 

周囲の反応を見る余裕もあって、予定してなかったジョークも入れて笑わせました。

 

あの時を乗り越えられたのは、リハーサルしてあった以外の何ものでもありません。

 

それ以来、自分にとっての外国語である英語でプレゼンテーションをする前に、

リハーサルしなかったことは、ただの一度もありません。

 

母国語であれば、あがっても何とか言葉を繋げるかもしれませんが、しかし外国語となると、最悪の場合は頭が真っ白になってしまいますよ。(何回か目撃したことがあります。)

 

普段から、英語でのプレゼンテーションは、必ず事前にドライラン(リハーサル)する癖をつけましょう。

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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