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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

仕事相手の文化に合わせて、お仕事できていますか?2017.11.21


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。仕事で接する外国人に合わせて、自分を切り替えてお仕事できていますか?

 

ある起業家の勉強会で、台湾出身の方とご一緒しています。幼い頃に日本に住んでいたこともあるので、日本語はかなりお上手です。一見、「控えめ」に映ると思います。元人事でたくさんの華僑の方々と海外で仕事をした経験がある身としては、「本当? これって真実の彼だろうか?」と、興味津々でした。

 

お互いの課題スピーチにフィードバックする段になって、やはり彼が柔軟性を発揮して文化に対応し、日本的に合わせているだけだということがわかりました。意見がストレートで言葉も明快、彼の日本語力なら、望めばもっとマイルドに表現もできるはずですがそうはしない。やっぱり彼は中国人なのです。強くそう思いました。途中で気がついたのか、「あっ、僕、結構はっきり物言いますが気にしないでください」とおっしゃってました。

 

日本が、穏やかで和があることを好む文化であることを無意識で察知して、普段はそちらにギアをシフトしているんですね。でも、自分の核となる文化的価値観は、そう簡単には変わらないので、時々首をもたげるということでしょう。

 

私は外資系に勤めて、自分をアピールしないといけないことを学んでから、オーストラリアに2011年から2012年まで住みました。メルボルンという街に住んでいたのですが、300か国から人が集まる世界第4位の人種のるつぼの街で、「主張する力」が既に身についていたのは、本当にラッキーでした。オーストラリアは比較すると、アメリカより穏やかで、”Me” ・“Me”・”Me”ではありませんが、控えめに謙虚に振舞っていてやっていける国ではないからです。

 

例えば、ある時、学校の授業に出ていた時のことです。教室は、シアター形式で一番大きい円形階段状のレイアウトでした。私はクラスメートと一緒に、一番上(つまりは一番後ろ)の席に座っていました。その日は、メルボルン市役所から偉い方が見えてスピーチがあり、最後に先生が課題を出しました。内容を聞いた瞬間に青ざめました。

 

単発でインターンする機会を見つけてレポートを書くというものでしたが、英語がネイティブでない留学生、圧倒的に不利です。高得点狙いの日本人(笑)、どうしようと頭をめぐらせました。どうしたと思いますか?

 

授業が終わった瞬間に、上の方から、メルボルン市役所のお偉いさんのところに突進して名刺交換をさせてもらいました。「留学生なので、この授業の課題は機会を得ること自体が難しいと思うので、なんとか助けてください」とお願いしたのです。さすがに市役所の方が、留学生相手に「英語が完璧でないと困るんだけど」とは言えないことを見越していました。「わかりました、それではメールをください」と言ってもらえました。

 

こういう時にアピールするには、スピードが大切です。休憩時間に、よーく内容を考えて彼あてのメールを書きました。クラスには、日本人の私、ロシア人、ペルー人、中国人4人の留学生がいたので、名前、国籍、英語力のレベル、学歴を表にして貼り付け、4人にインターンの機会をいただけないでしょうかとメールしました。

 

彼は偉い方なので、お返事は広報マネジャーから来ました。「さすがに4人に機会を作ることは、ちょっと難しいのですが、あなた一人ならXX月XX日のイベントを手伝ってもらえるように手配できます」とのことでした。受け身にならず、自分からイニシアティブを取って行動したから得ることができた機会でした。そして、オーストラリアは、自立している程よく主張できる人材を好むことに合わせて取った行動でした。

 

留学生のうち、大人しくてアサーティブネスが足りない一人が、機会を得ることができなくて期限までに課題を提出できなかったことを思い出します。私より彼女の方が間違いなく優秀ですが、文化に合わせて動く力はまた別問題だということ、グローバル人材にとって重要な要素だということを表しています。

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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