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鈴木美加子のグローバル人材塾

オンライン面接なんて怖くない!2020.04.21


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。コロナの影響でZoom等でのオンライン面接が増えている今日この頃、「やりにくい」という声も耳にします。そこで本日はオンライン面接をテーマにします。


私は、3年前からキャリア相談をZoomで行っています。元人事からすると「対面」でも「オンライン」でも全く変わりはありません。ビデオがオンになっていれば相手の表情は見えるので「顔相」ではありませんが、お人柄はそれだけでかなり正確に判断できるので、対面である必要はないのです。


面接される側のハードルが高いとすると、「慣れていない」ことからくる心理的障壁ではないでしょうか? いつもと違うことに抵抗があることは、人の性(さが)です。


少し気を楽にしていただきたいので、ビデオ電話がなかった頃の国際電話面接の例をシェアします。

ボストンにある本社のリクルーティング・ディレクターと初めて電話面接を行った時、心の底から、せめてビデオ電話ならいいのにと思いました。顔の見えない面接官がネイティブのアメリカ人であること、そのプレッシャーたるや並大抵のものではありませんでした。

スタートしてすぐに、外資日本法人に勤務している外国人の英語は日本人の理解度に合わせてゆっくりになっていると気がつきました。アメリカ東海岸の早口炸裂で、聞き取るのがやっとでした。この方は、かなり訓練を積まれた経験ある面接官で、今まで聞かれたことがない質問が次から次に出て、必死でなんとか答えました。

面接が終わり電話を切った途端、背中が冷や汗だらけなことに気がつきました。どれだけ緊張したかを物語っています。なんとか面接に合格はしましたが、面接現場で必要なアドリブ力が、電話面接やオンライン面接ではさらに必要だと再確認した経験でした。


どうでしょう? 対面でなくてもオンラインで顔が見えれば、顔が見えない電話面接に比べたら遥かに楽であることをわかっていただけますでしょうか? 不慣れなオンライン面接かもしれませんが、最低限、相手の顔は見えるので安心しましょう。


注意するのは、以下の3点です。


a)    上半身を揺らさない:映像が乱れて面接官が見にくい画像になりますし、落ち着かない印象を与えますのでドシっと構えて下さい。

b)    視線 : カメラの方かスクリーン内の面接官の目に合わせると、アイコンタクトを取ろうとしている気持ちが伝わります。視線があちこちに泳がないように気をつけましょう。

c)    言葉を発生するタイミングが少々ずれて、面接官と同時に話しそうになる可能性があるので、傾聴力をいつもより発揮して、相手が会話を終えてから発言するよう心がけましょう。


一番緊張するオンライン面接はAIによるものです。つまりスクリーンがオープンしたら、向こうに誰も座っておらず、画面の下に流れる質問に対して空間に向かって答えるスタイルです。これは「緊張するな」という方が無理かもしれません。表情など会話の全てが録画されているとわかりながら、英語を母国語としない私たちが平静を保つのは難しいです。想定問答集を考えておき、なるべく英語を話すことにエネルギーを取られないように準備が大事になります。


初めてのオンライン面接が決まったら、Zoomなどで友人とチャットしたり、模擬面接のサービスを活用したりして慣れることが重要です。声が少しでも聞きとりやすい回線を使うことと、面接に正解はないので、しどろもどろにならずに答えることも成功の鍵です。


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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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