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鈴木美加子のグローバル人材塾

「ポストコロナの転職術」セミナー : 振り返り2020.06.23


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は、週末に行われた「ポストコロナの転職術」セミナーの一部をみなさんとシェアしたいと思います。


先週の土曜日、オンラインサロン『鈴木美加子のグローバル人材塾』のスペシャルゲストとして、Daijob.comの代表取締役 横川友樹さんにご登壇いただきました。そこで今回は、二人の対談内容を含め、これから外資系へ転職したい人が注意するとよい点をご紹介します。

1. そもそも外資系企業で求められる人材像の振り返り


不景気が予想され買い手市場になり、企業が候補者を厳選するようになると、外資系により向いている人材を選り好みする傾向が現れます。そもそも、あなたは外資系に向いているタイプでしょうか?


a) 自立型人材
例えば新卒採用をみても、入社してから日本の大手企業が何ヶ月にもわたって教育をしてくれるのに対し、外資系では大手でもせいぜい1ヵ月位の入社オリエンテーションで終わります。英語にSpoon feedingと言う言葉がありますが、外資系は能動的に情報を待っている人を助けてあげると言う姿勢で経営されていません。わからないことがあったら能動的に自分から情報取りに行ったり、人に会いに行ったり質問を積極的にしたりできる人材を求めています。


b) アサーティブネス
日本語にぴったり該当する言葉がないためカタカナになっているAssertivenessは、相手に関係なく自分の主張を上手に伝えられる力をさします。Yes/Noを伝えられるだけでなく、相手が偉い人だとしても、ここはどうしても自分の意見を伝えておかなくてはいけないときに、きちんと伝えられる力はありますか? 会議や人前で発言できますか、それともつい黙って聞いているタイプでしょうか。外資系には「謙譲は美徳」と言う概念がなく、「脳ある鷹は爪があることを見せる」必要があります。100の実力を150に見せられる外国人と一緒に仕事をするわけですから、100の実力はせめて120には見せられないと外資系では損をします。もちろん、嘘をつくことを推奨しているわけではありません。


c) 想定外に対処できる力。
日本の企業に比べると外資系企業には、例えば引き継ぎのマニュアルが完備されているような事はほとんどありません。本社からの方針で第1四半期イケイケ採用、第2四半期採用凍結、第3四半期は再び採用して良い、となったりすることもあります。方針がコロコロ変わることでストレスを受けることもあるわけですが、「会社の方針だからしょうがない」と割り切って、組織の意向に沿って素早く方向転換できる柔軟性が必要です。


以上を振り返って、外資系企業に向いている人材かどうかを見直してみてください。もし向いていないと出たけれど、どうしてもチャレンジしてみたい方は、現在足りてない姿勢を補強する努力をしてください。

2. オンライン面接の加速


面接のスタイルがオンライン(非対面型)に急速にシフトしていることから、面接で注意すべき点も変わってきました。事前準備を対面の面接の前より入念にして備えましょう。


・アイコンの画像、アカウント名の名前が本人のものか否か
オンラインで接続ができるまで、アイコンの画像がアップされた状態になります。面接の場合は本人だとはっきり分かる顔写真が最も好ましいです。NGは、誰なのか全くわからないペットの写真、食べ物の写真、水着の女性の写真などです。


・音声とマイク確認
イヤフォンをした方が音声がクリアに入ります。イヤフォンをしない場合は、PCから離れすぎると面接官に小さい声しか届かないので注意しましょう。


・電源の確保
面接の途中でPCやスマートフォンの電源が落ちてしまうと、イメージが悪くなりますし、リカバリーに慌ててしまうと再開してからの面接の質が落ちますので、面接には電源コードを繋げた状態で臨んでください。


・カメラ位置
カメラの位置を自分の目線に合わせることが大事です。候補者の顔が上向きだったり下向きだったりすると、映りが悪いからです。PCの下に本や雑誌を挟んで高さを調整しましょう。つい、スクリーンの中の面接官とアイコンタクトを取ろうとしてしまいますが、オンラインでは、カメラの位置を見るのが最も自然に映ることを覚えておいてください。慣れないとついスクリーンを見がちなので、家人や友人に練習台になってもらうといいでしょう。


・SNSなどのプッシュ通知オフ
これはスマホの時代ならではの注意点ですが、面接最中にSNSの通知音が大きくなる方がおられます。事前に通知オフにしておきましょう。


・バーチャル背景
背景は、家の中で真っ白の壁を確保できるのであればそれがベストです。住宅事情で難しい場合、特に部屋が散らかっていてたくさんのものが背景に映る場合は、バーチャル背景を使うことをお勧めします。この際、採用企業がどの業界なのかを考慮し画像が目立ちすぎる、つまり候補者が埋もれてしまう画像を選ばないことが肝心です。


・手元資料
オンライン面接の良いところは、面接官に手元(PCのキーボードあたり)が全く見えないことです。心配な人は、手元に履歴書を置いておくと安心です。とはいえ、油断して頻繁に視線を下に落とすと相手にわかってしまうので、履歴書を見るのは最後の手段くらいのつもりで、あらかじめ必要なことは頭に入れておきましょう。


本日は、買い手市場において外資系企業がより即戦力を求めるにあたって、「自立型人材度」「アサーティブネス」「想定外に対処できる力」を今より厳しい目で見るだろうことをお伝えし、オンライン面接の加速で気をつけたいコツについても振り返りました。


当日は横川さんより、求職者数求人数年齢別の語学力と年収の関係等についてもお話しいただきましたが、こちらは生データを公開セミナー参加者にのみに公開いただきましたので、このブログでは割愛させていただきます。今回のセミナーは、メルマガで告知してから5日で定員100席が満員御礼になるほど大好評でした。また開催される時には、お席を増やして告知できるように致します。

時代の変化に敏感でありながらコロナに負けず、転職活動を頑張りましょう。応援しています!

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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