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ななよづきのキャリア相談室

外資系企業で求められる上司の素養2017.02.28


海外のブラックジョークで良くない組織の例というのがあって、「日本のリーダーに・・・」というくらい日本人のリーダーシップというのは悪い意味で代表的に語られてしまうことがあります。このように、日本人はリーダーに向いていないという評価もあります。しかし、自らの強みを生かし(内部分析)、相手を知ることで(外部分析)私たちでも外資系企業で評価される素養を持つことは十分に可能です。実は、私自身も体験した失敗談とそれをどのように改善できるのかについてお話してみたいと思います。

ステレオタイプな対応はNG


「外国人ははっきりと言うから日本みたいにあいまいなものの言い方では周囲に伝わらない」というのはよく言われる日本と海外の違いです。これはステレオタイプな感想で、すべてに妥当するとは思いません。外資系企業にいるからこそ必要なふんわりとした表現方法もあると思います。まず、遠まわしな表現と、配慮した表現とは似ているかもしれませんが全く意味と内容が異なります。これを混同して、とにかく明確にすることを一番と考えると衝突や行き違いが発生します。私もこの呪縛からしばらく抜けられませんでした。いじめに近い処遇を受けたことすらあります。

 

数値を明確にし、日時を指定するという意味においてははっきりすることが妥当します。しかし、指示を出す表現方法においてこれらは妥当しません。むしろ外資系企業の方が表現方法に配慮する場合がとても多いです。例えば英語で指示を出す場合に「Can you~?」という表現は、「できますよね?」「そうしてくれ」というニュアンスを伴う場合があるのでむしろ「Do you think you could~?」というような聞き方の方がベターです。このように数値・日時は明確に、依頼方法は丁寧に説明できるコミュニケーション能力が外資系企業で必要な素養のひとつであると考えます。特に形容詞は人にとって取り方が様々なので要注意です。

当たり前ってむつかしい


「KY」というワードがトレンドになりましたが、「空気を読む」というなんとなく漠然とした相手への希望は外資系企業で上司として活躍したい場合にはとても危険です。外資系企業の場合は本社が日本ではない場合が通常でしょうから私たちが考える基準とは異なることがあると考えるべきです。そもそも「なんとなく察してね」では指示ができているとは言えません。また、良かれと思っても評価をしてもらえないばかりか逆に評価を下げてしまうような事例もあります。

 

例えばある欧州系の企業の場合です。個別対応で顧客のためにと思って特別に対応してあげたのですが本社の基準で言えば、個別的な例外を設けてはならなかったということがあります。理由は公平性・透明性で、それも一理ある内容です。つまり、「こうすべき」、「こうあるべき」といった固定概念を過度に持つとどこかでつまずいてしまう可能性があるのです。その結果、逆に好ましくない評価を受けてしまうことがあります。

これは日本企業でも全く同じだと思いますが、企業としてのスタンスはどうあるのかという点は日本以上に意識した方が良いと思った事例です。おそらく日本の企業で、しかも対応がよかったなどといった声があったような場合は通常は不問になると思います。しかし、外資系企業の場合はマイナスに働くという場合もあるという点には注意した方がよいでしょう。

 

私たちが考える当たり前は世界の当たり前ではないケースが多いものです。アメリカの方が何かの集まりでその人のために集まって会を開いたような場合はその主役となる人がコスト負担をしてくれることがあります。日本では参加者から集めることが多いと思うのですが、必ずしもそうではありません。ケースバイケースなのです。まず自分の経験が絶対的なものではないという意識を持つことが重要なのかなと思いました。

結局は自分を高めるのが一番


外資系企業と言っても結局は人間と人間のつきあいであってその集合体が組織です。いろいろと難しく感じてしまったかもしれませんが、人間的に尊敬されることが何よりです。行き違いはどうしても起こってしまうものです。ではそれをどのように生かしていくのかということが外資系企業で求められる上司の素養ではないかと思います。

 

実体験から失敗して学ぶことも否定はしませんが、その前に文化の違いや風習の違いはインターネットでも簡単に調べることができます。「ここは日本だから」というスタンスでこうあるべきと決めてしまうことは自分と仲間の可能性を狭めてしまうことになると私は思います。外資系では上司だからといって尊敬されるとは限りません。その点はシビアにみられていると思った方が良いと私は感じていました。ポジションに応じた教養や実績が必要です。それを証明するために仕事以外の幅広い教養を持つことも必要だと思います。海外では学位や一般教養で判断されて扱いが変わることは現実的に少なくありません。長い道のりですが、いまだに自分を磨き中です。

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この記事の筆者

ななよづき

現在40代ど真ん中の1児のママワーカー。
外資系の企業を渡り歩き続け、ママ業本気、ビジネス超本気の人生を過ごす。企業人事の枠を超え現在は人事コンサルタントとして独立。常成長し続ける組織を作るために、中小企業から大手企業まで幅広く支援を行い、近年はダイバーシティー推進にも注力。『働く』に男性も女性もパパもママも関係ないを信条に日々活動。

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