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花野 桜のキラキラ女性錬金術

人脈って本当に役立つの2017.02.07


会社で働き始めた際に、人脈欲しさのあまり名刺交換会やセミナーなどに手当たり次第に参加したのを覚えています。今では、SNSや名刺管理ソフトなどITの進歩によって人脈も可視化できるようになってきました。ビジネスの成功のために人脈は本当に必要なのでしょうか。今回は私が考える人脈に関してご紹介します。

すぐには形成できないもの


私は企業コンサルタントとして、中小企業の経営屋の方たちと主にお仕事をさせていただいています。
その経営者の皆様との出会いはどこだったのかと考えてみると、十人十色という感じできっかけはバラバラです。昔からの知り合いの方もいらっしゃれば、知人からの紹介という方もいらっしゃいます。ビジネスにおいて人脈というと、何かしらの営利性をもたらすイメージが強いですが、紹介からすぐに営利をもたらすビジネスが生まれるのはレアケースだと思います。
実際、私も知人の紹介経由でお客様になってくださった方は多くはないです。知人との関係性があり、その後の私との関係性の構築にもしばらくの時間を要すると思います。しかし、人脈が豊富な方はビジネスシーンで多く活躍されているのも事実です。

冒頭にも書きましたが、社会人になり始めの頃は名刺交換会に参加し続け名刺コレクターになっていました。本来は、営業などに役立てようという趣旨で参加していたのですが、当時はメールも機能的ではなかったので、人脈を作ることが本来の目的でしたが、次第に集めることで満足するようになってしまい、人脈を形成するには至っていませんでした。
今では、SNSや名刺管理ソフトの進歩もあり、システムの力を借りれば即座にコミュニケーションをとることもできるため、名刺もただの紙になくなることは少なくなったと感じています。しかし、連絡を取るにもとるためのコンテンツは必要だと思います。何もなく連絡するのも勇気がいるでしょうし、先方も対応に困るでしょう。

見せ方を変えてみる


実際、私も30歳くらいまでは人脈の形成に苦戦していましたが、営業部門から企画職に転職したのを機に少しずつコツを覚えてきました。
企画職になると、これまでよりも向こうから名刺交換を求められるようになりました。私も思い起こしてみると営業職の時に大切にしていたのは、いつか自社の商材を使ってくれないかなという思いでした。
企画のポジションでは、自身がユーザーとして顧客の立場にもなり、表現は問題あるかも知れませんが、向こうから見ると営利をもたらす人脈に私自身がなっていました。

ここに、私の新脈形成の転機がありました。出会う人たちはみな、その人が誰であるかよりも、その人が自身に対して何を提供してくれる人なのか、自分にとってメリットがあるのかということに興味があるのです。そのため、私は第一接点を持つタイミングから、自分があなたに何を提供できるのか、提供できる可能性があるものを示すようにしました。そこから、一般的にいう営業電話よりも相談の電話、今ではそれがメールに代わって届くようになってきました。

この相談が多く集まる人が、人脈が豊富な人だと私は感じています。相談に対して丁寧に対応し、自身が対応できないものであれば的確な人に相談していくということで人脈がつながりより強固な関係性が築いていけます。もしあなたが、人脈の活用によってビジネスを加速させていきたいというのであれば、それは手段の一つとしてなりえると思います。しかし、いきなりお願いをするのではなく、最適な人に相談をしてみることが大事だと思います。そして、あなたも相談される人物になる必要があると思います。相談ができる人は、間違いなくビジネスシーンにおいても人気者になれます。

 

ビジネスにおいて一人ですべてを完遂できる人はほとんどいないと思います。人脈というと営業職よりの言葉に思われますが、職種に関係なく大事にすべきものだと私は思います。そして、いい人脈を保有するにはあなたもまわりから見ていい人脈に見えるよう、自分の提供価値も考えてみるといいでしょう。

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この記事の筆者

花野 桜

20後半から30代前半を仕事に捧げ駆け込み37歳で結婚&38歳で子宝に恵まれる。
外資系コンサルを中心に転職を重ね、女盛りの40歳を区切りに個人事業主としてコンサル業を開業。中小のオーナー企業を支援。短期的な付き合いではなく、企業の発展を最後まで見届ける覚悟で日々活動を行う。

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