グローバル転職NAVI
英語の発音には、日本人が正しくマスターするのが難しいものがたくさんあります。ちょっとした発音の違いで、思わぬ勘違いやトラブルをまねくことも。海外旅行の失敗談から、そんな発音によるトラブルをご紹介します。
とあるダイナーにて、友人と2人で食事をした時のこと。席に着いたのは良いものの、テーブルに何かベタついた汚れが。ウェイターを呼び止めて拭いてもらおうとするも、 「ちょっと待って」 と手で制され、なかなか立ち止まってくれません。その割には、客と雑談なんかしながらのんびりとした働き振りなのですが…。せかせか動く日本の店員に慣れているため、その対応になんとなくイラッとしてしまいました。でもこれも文化の違いと思い、我慢して待ちました。
5分ほど待たされた後、おじさんのウェイターがやっと注文を取りにやってきました。でも注文よりまず先に、
「何か拭くものを持ってないか?」
と聞いてみたところ…。ウェイターは、片眉を上げて変な顔。そして「クロス?」と言い、突然自分の顔の前で十字を切って見せたんです。それを見た私も困惑。しかし良く話を聞くと、どうやら「l」や「th」の発音が悪かったせいで、「wipecloth(台布巾)」の“cloth”の部分が「cross(十字架)」に聞こえてしまったようなのです。 ダイナーで「十字架はない?」なんて聞いたら、そりゃあ変に思われるでしょうね。イラつきを忘れて、恥ずかしくなってしまいました。
汚れを指差したりして何とか「テーブルを拭きたい」ということを分かってもらうと、ウェイターはエプロンのポケットに下げていた布でササッと拭いてくれました。しかしひと安心と思って注文しようとすると、またまた問題が…。
いくつか料理を頼んだ後にビールを注文すると、またまたウェイターはさっきと同じ片眉上げの表情に。注文を記入していた紙を持ち上げ、「ビル」と一言発しました。そして続けざまにメニュー表の「beer」を指差し、「ビアー」と言ったんです。どうやらウェイターは、
「それじゃbeer(ビール)じゃなくて、bill(伝票)だよ!」
と注意してきたようでした。 しかしその時は、私もメニューを指差しながら注文していたし、ウェイターも理解はしていた様子。どうも最初の失敗で、「英語の下手な日本人だ」とすっかりナメられてしまったようです。心の中で「うるさいわ!」と叫びつつ、発音上達をかたく心に誓ったのでした。
発音の失敗といえば、外資系企業に勤めている知人のこんな話もあります。 海外顧客への英語メールに間違いがないか確認したくて、アメリカ人の同僚に「Please correct my English.」とお願いした友人。すると、「How !?(どうやって!?)」と驚かれたそうです。よく話してみると「correct(直す)」がうまく発音できず、「collect(集める)」と聞こえていたとのこと。
「まずは、correctの発音から直さなきゃね」
なんて、冗談交じりに言われてしまったとか。 ほとんど同じに聞こえるのに、ネイティブには違う言葉として聞こえてしまう英語。意外と、まだまだたくさんありそう。「知ってるつもり」ではなく、本物の英語を身につけたいものです。
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