グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

ななよづきのキャリア相談室

子育てから学ぶ仕事術2016.11.15


バリバリ仕事している私ですが、ちゃんとママ業もしています。仕事に関しては蓄積された経験がありましたが、ママ業に関しては皆同じなのでしょうが未経験のド素人でした。毎日が混乱の日々でしたが、その日々が仕事に活きたことがいくつかあります。今回は、子育てから得た仕事術に関して紹介します。

赤ちゃんのおしゃべり


私はとにかくせっかちでした。口癖が、『要点だけまとめて話して!』でした。特に、部下に対してはそれを徹底して求めていました。
その私が、子供を生みました。
当然、生まれてすぐの赤ちゃんはおしゃべりができません。幼稚園に入ったころから言葉としての会話ができるようになりますが、要点だけまとめてしゃべることなんて到底できません。自宅でその環境下にある私に、職場でも変化が起きます。部下の話を、聞こうとする姿勢ができてきました。今までは、部下が何を考えているか察することもなくイライラを募らせていましたが、部下なりの一生懸命をしっかりと受け止める姿勢が自然とできました。出産前後の部下からの評価が、話を中々聞いてくれない、話しかけにくい・話を聞いてくれる、理解力があるなど180度変わっていました。今も、要点まとめて話してほしいとは思いますが、部下も成長段階があると理解もできるようになりました。全部を求めるのではなく、段階的に理解していければと赤ちゃんのおしゃべりから思うようになりました。

よくできました


私は仕事で褒められたことがありません。もちろん評価されはしますが褒められません。それは当然のことだと思っていました。そのため、部下を評価はしますが褒めたりはしません。自身の中で、彼女は期待に応えてくれると評価します。よくできました!えらい!などと口に出すことは、考えもしませんでした。
その私が、子供を生みました。
赤ちゃんは何をしても褒められます。赤ちゃんの周囲にいる人は、コロンと寝返りを打つ、スクッと立ち上がるなど一つひとつで『立てたね!えらいねー』と口に出して赤ちゃんの行動を褒め称えます。さらに少し大きくなり、食器をキッチンから運ぶなどのお手伝いの領域まで出来るようになり、『運べたね、お利口さんだね』と褒めると次のステップもできるようになろうと張り切ります。こちらは意識して、仕事においても実践してみようと思いました。心の中で評価するだけでなく、言葉として伝えるようにしました。褒めるということがすべてではないと思いますが、褒めることによってモチベーションは上がっているように感じられます。依頼した仕事に関して、100%ではなくこちらの期待値を1つでも超えようという意志が伝わる仕事をするようになりました。赤ちゃんを褒めるようにとはいいませんが、ありがとうに続く褒めるキーワードを準備するとチームのモチベーションが上がります。

成功への道筋


30前後の私は、一言でいうとスタンドプレーで乗り切ることがほとんどでした。チームでのプロジェクトも全体の9割は一人でこなした方が早いと感じていまいた。個力を磨くことだけが日々の命題でした。
その私が、子供を生みました。
赤ちゃんは当然ですが一人では何もできません。泣いて助けを求めてきます。2歳くらいまではつきっきりで世話をしないといけないのではと日々考えていました。しかし、いつまでも全てをやってあげるわけには行きません。成長に合わせて一人で出来ることも増やしてあげなければいけません。離乳食が始まると、あっという間に自分で食べようとします。初めは手で食べようとし、ゴールはお箸という設定になります。最初からお箸を持たせるのではなく、スプーンから始めていきます。スプーンも、大人が使うような形状のものではなく子供用の握りやすい形状のものから段階的に形を変えていきます。それまでスタンドプレーに走っていた自分の行動を思い直しました。ここに関しては、部下の育成をやらなければ保育園のお迎えに行けないという事情もあり必死に取り組みました。子供と違い、何歳ぐらいまでに立つようになるというものが指標としてなく、個々人に合わせた育成をやる必要があるのでプランニングもありましたが、子供の成長で培った育成スキルがこんなに役立つのかと思いました。


子育てと仕事の両立に悩む管理職の女性も多いと思いますが、家庭での出来事でビジネスパーソンとして成長できることも多くあります。私の場合、ビジネススキル向上を子供が手伝ってくれていると捉えています。



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

ななよづき

現在40代ど真ん中の1児のママワーカー。
外資系の企業を渡り歩き続け、ママ業本気、ビジネス超本気の人生を過ごす。企業人事の枠を超え現在は人事コンサルタントとして独立。常成長し続ける組織を作るために、中小企業から大手企業まで幅広く支援を行い、近年はダイバーシティー推進にも注力。『働く』に男性も女性もパパもママも関係ないを信条に日々活動。

合わせて読みたい

---