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女性管理職伝説(3)-管理職は先がない2014.12.02

今回のシリーズでは女性管理職に関する考え方がいかに勘違いか、つまり伝説かを書いています。たくさ~ん、伝説はあるでしょうが、今回3回目にして一旦伝説シリーズはおしまいです。シリーズ最後を飾る伝説は「管理職になると先がない」「管理職になったらその後のキャリアパスが無い」です。いったい誰がこんな事言うんでしょうね?そういう人たちの周りにいる管理職の人たちってどんな管理職なんでしょうか?逆に私の方が聞いてみたいです。なぜなら管理職になってからの私は実際キャリア選択が広がったと思っているからです。

 

キャリアパスを考える際、私が何をやりたいか?を考えていくのは当たり前の事。この他に、どんなスキルを持っているか?なども考慮にいれていきます(もし管理職に先がないと思っているならば気が付いていない可能性ありかと思いますが)。私が管理職になったからこそ身についたスキルとはどういった物かというと、こんな能力です。

 

管理職とはチームで貢献度を上げていくことが求められる。つまり、以下の能力を自然と培っていけました。

  • ● 人材管理能力
  • ● リスク察知・管理能力
  • ● 問題解決能力
  • ● 交渉能力
  • ● プレゼン能力

 

などなどです。見ていただいてわかると思うのですが、決して専門職のような、その分野に係るふか~い知識ではないのです。その分野のふか~い知識がないと管理職になれない!1~100までの事を知り尽くした人のみが上に立てる!と思っているならば、その考え自体が大きく間違っています。逆に自分の上の人にそこまで求めている人がいたならば、その考えはすぐに改めることをお勧めします。

 

上に立つ人はふか~い知識よりも幅ひろ~い知識を求められているのです。もちろんふか~い知識があったらそれはそれですばらしいですよ。でもそれだけで上に立つことを求められているのは管理職の中でもかなり下の管理職のみで、実際に上に行けば行くほど、そういったふか~い知識は求められません。

 

考えてもみてください。例えば、営業からたたきあがって社長になったとしましょうよ。社長になれば、会社全体で貢献度を上げていく事を求められます。かといって、いきなり広報の事、経理の事、人事の事、業務の事など、ふか~い知識なんか全部持てないでしょう?そんな知識、誰も社長に求めないでしょう?だからふか~い知識を求めるのはナンセンス。どこか一つでもそういったふか~い知識があればそれで十分。管理職になってからは専門職の知識ではなくて、上にあげたような、どこででも通用する能力が求められるってこと。こういった能力は「どこででも」通用するわけなので、つまり、どこへでも持って行ける、はい、ポータブルです。

 

ポータブルな能力をつけてしまえば、こっちの物、後は好きなポジションに異動が可能!となるわけです。私の例を書かせていただくと、何度も書いていますが、私は業務畑から、マネロン対策畑に畑替えをしました。しかも途中4年のブランクがあったのに。。。どうして可能だったかって?それは私がポータブルな管理職能力を培ってきたからです。業務畑だろうと、マネロン対策畑だろうと、チームの貢献度をあげていくのは同じ。ってことは、こういった畑違いの転職も可能になるわけです。専門知識とは違ってこういった能力はポータブルって特徴の他に、一度身につければ忘れないっていう(自転車に乗ることを一度覚えたら何年も乗らなくて覚えているのと同じで)維持可能な能力だったりもします。新しい商品がバンバンでてくる金融でさえも、ポータブルで維持可能なスキルを持っていれば、4年もブランクがあっても、転職を可能にしてくれたわけです。

 

ってことで、私に言わせると、管理職になったからといって先がないなんて、まったくもってナンセンス。管理職になったからこそ、ポータブルで維持可能な管理能力を駆使して、自由に異動ができるようになるんですよ。偉くなって、社内にお仕事がなくなったとしても、社外取締役!なんて選択肢も出てくるわけだから、私は管理職歴20年以上 もやっているけど、まだまだやりたい仕事がたくさん!今までよりも更に増えた選択肢を楽しんでキャリアを積んでいきたいと思っています。

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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