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管理職一年生 - 部下を注意できない(3)2015.06.16

 

管理職ビギナーのMさんから、部下のAさんの勤務態度が芳しくない(休みがち)ので注意をしたいけど、悩んでいると相談を受けました(相談の様子は前々回をご覧ください)。いつどのように注意をしたらいいのかわからないとのこと。

 

注意といってもなかなか難しい。自分のメンタルブロックを取り除き、オープニングをしっかりすることの大切さを前回のコラムで書かせてもらいました。今週はオープニング後、エンディングまでどうしたらよいのかを書いていきますね。

 

さて、オープニングでは、事実をお互いに認識することと感情的にならないように会話を持っていく事に重点を置きました。次のステップとしてはAさんの行動が、どんなマイナス点を生み出しているのかを説明してあげましょう。例えば、ミーティングをドタキャンしていることで周りに迷惑かけていることや、質問したくても出来なくて苦情があがっていること、信頼関係が築けていないことなどです。

 

意外と人って自分の行動が他人にどんな影響及ぼしているかを理解していないことがあるので、具体的に言ってあげることが鍵ですよ。この会話の中で出来る限り盛り込んでほしいフレーズは

 

「あなたのために言っている」

「成長してもらいたいから言っている」

「期待しているから言っている」

「もっと大きい仕事を任せたいから言っている」

「来年はプロジェクトを任せたいからこそ、今言っている」

「せっかくX(具体的に何と言ってあげましょう)はできるのに、こんな事でマイナス点をつけてはもったいないよ」

 

など、その人の成長を促すための助言なんだということを強調してあげるといいです。

 

事実を述べ終えたらAさんにどう思うかを聞きましょう。

 

「そんなに休んでいたとは気が付かなかった。」

 

「まさかそんな風に周りに迷惑かけているとは思わなかった。」と反応するかもしれないし、

 

もしくは

 

「周りに迷惑をかけているとは思えない」

 

と反応してくるかもしれません。

 

本人の反応によりその後の会話をどう持っていくのかは変わっていくのですが、最終的には、どのように改善してくのかを話し合うことで会話を終わらせることをお勧めします。

 

お互いに納得した会話を持つことが大切なので、改善策まで話せて、やっと一つの注意するプロセスが終了したと言っていいでしょう。

 

Mさん、後日、勇気を出してAさんに話したそうです。Aさんのために注意をするんだと思ったら、楽に話しが出来たそうです。

 

結果、Aさんはモラルが下がることもなく、逆切れすることもなく、次の日から朝早く出社するようになったそうです。実際に自分がこんなに頻繁に休んでいた事も気がついていなかったし、周りに迷惑をかけている事も考えていなかったとのこと。勇気を出して、Aさんに話してみて良かったとMさんの感想。。。。

 

管理職になったら、こういった部下を育てることも業務の一つになってきます。これからも必ずいろんな場面で注意をしなくてはいけなくなってくるでしょう。冒頭にも書きましたが、最初はうまく注意できなくても、数をこなせばこなしただけ、上手になります。楽になります。

 

10人いれば10人違った反応をするので、こればっかりは数をこなすしかありません。部下に成長してもらいたいからこそ、注意すると思って、遠慮せずにビシバシと鍛えてあげましょう。

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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