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外資系転職で年収3割アップ?!高収入が叶う資格5選2014.03.14

意外と知られていない外資系転職に役立つ資格って??

「ますますグローバル化が進む中で、世界と渡り合える仕事がしたい!」
そんなことを考えて、外資系企業への転職を考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、これまで日系企業で働いてきて外資は未経験だし、特に資格も持っていないから外資系企業への転職は難しい…、海外留学の経験もあって英語力はそこそこあるけれど外資転職にはその程度のことでは役に立たないだろう…と思っている人も多いことでしょう。

確かに、外資系転職を希望する人には、すでに外資系企業での勤務経験があったり、ビジネス英語に堪能な人が多いのも事実です。しかしそんな中でも採用を勝ち取るにはどのようにしたら良いのでしょうか。

そこで今回は、外資系転職に有利な“資格”に焦点をあてて見ていきたいと思います。

転職において役立つ資格というと、MBA(経営管理学修士)が思い浮かびますが、これは資格取得までに最低でも2年程度を要し、海外留学をせずに日本で資格取得をするにしても数百万円の費用がかかります。資格取得の難易度はかなり高いものと言えるでしょう。

しかし、そのほかにも外資系転職に役立つ資格にはさまざまなものがあり、中には意外に知られていない資格で収入アップが期待できるものも数多くあります。

意外と知られていない外資系転職に有利な資格は次の5つ。


 ① 米国公認会計士
 ② 国際秘書検定
 ③ 国連英検
 ④ プロッフェッショナルエンジニア
 ⑤ BATIC(アメリカの簿記)

あまり馴染みのない資格なのではないでしょうか?それでは順番にこれらの資格について見ていきましょう。

① 米国公認会計士

   難易度 ★★★★★
   取得平均年数 1年(簿記2級以上取得者の場合)
   受験までの費用 およそ100万円

米国公認会計士とは、Certified Public Accountant、通称CPAとも呼ばれ、アメリカの各州が認定する公認会計士の資格です。試験科目は、管理会計・財務会計・経済学概論などのビジネスにおける諸概論、商法・証券取引法・税法などのビジネスロー、監査および監査証明などがあります。


また試験はすべて英語で行われるため英語の読み書きは難なくできないと取得が難しい資格です。取得期間目安は、仕事を持つ社会人の方で毎日2~3時間の勉強時間が取れれば早くて約1年程度。費用は、通信講座や受験費用など諸々を含めて100万円程度と言われています。(ただし、費用は願書を提出する州によって異なったり、また多くの場合はグアムで受験をしますが、日本で受験する場合の追加料金が発生したりします。)

日本では公認会計士の多くは、会計事務所に勤め監査業務を中心に活動している場合が多いですが、アメリカでは、公認会計士は大企業の会計・財務・経営計画などの中核メンバーとして活躍していることが多いものです。この資格を有していることは、ビジネスの基本知識、英語・会計・ITなどの知識、経営管理者としてのビジネスモデルの理解などが高いレベルであると認識されるため、この資格は外資系転職において非常にアドバンテージのあるものと言えるのです。

② 国際秘書検定

   難易度 ★★★★☆
   取得平均年数 2~3年
   受験までの費用 およそ7~8万円

国際秘書(CBS)検定とは、社団法人日本秘書協会が検定試験を実施している民間の資格で、主に外資系企業などで秘書業務のエキスパートたちの実力を評価する資格です。

試験内容は、オフィスでの秘書実務について、ビジネス日本語・ビジネス英語、経営管理、日本語・英語による個人面接などがあります。難易度の異なる2種類の資格があり、難易度の高い方の試験では合格率は2割にも満たない程度と低く、合格まで2~3年かかる場合もあります。費用は、通信講座などを利用する場合で約7~8万円程度です。

民間の資格であるにも関わらず、基本的な秘書業務を日英バイリンガルに行えること、また人間性や信頼性など人物面をも含めた総合的な評価を行う面接も含まれているため、企業が求める国際秘書の基準をクリアしており、外資系企業を中心にこの資格は高い評価を受けています。多くの企業で秘書業務を求人する場合、即戦力を求めています。この国際秘書検定は面接で大いにアピールできるものなのです。

③ 国連英検

   難易度 B級★★★☆☆ A級★★★★☆ 特A級★★★★★
   取得平均年数 受験級や英語力による
   受験費用 数千円~1万円

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)とは、国連の理念である「国際協力」「国際理解」をコンセプトに「真に役立つグローバル・コミュニケーション能力」の育成を目標にした英語検定で、1981年から約30年の歴史を持ちます。E級から始まり、特A級までの6段階の資格があり、マークシート、作文、リスニングテストがそれぞれにあります。A級および特A級には2次試験として英語面接(試験官とのディスカッションを含む)もあります。

試験内容は国連の活動内容に沿って、世界平和、地球環境、世界政治、世界経済、食品、人権、医療などの世界情勢や国際時事問題を広く取り扱っています。また単なる英語力だけにとどまらず、自分の考えや解決策を論理的に英語で表現する力も必要になります。

ちなみに、この国連英検は英語力だけの能力を示すものではなくTOEICやTOEFLなどの英語検定と一線を画すものですが、E~C級は高校・大学受験レベル、B級では外資系企業などで他社とのやり取りが問題なく可能なレベル、A級以上は「政府間交渉において通訳ミスが許されない場でも対応可能な精緻な英語力がある」と見なされるレベルです。ちなみに、特A級の合格率は10%にも満たないと言われています。

費用は現在の英語レベルによって大きく変わってくるので一概には言えませんが、受験費用だけで見ると数千円~1万円程度です。


英語力だけでなく、世界情勢一般の知識も判定される試験なので、外資系企業でも経営企画や外部との交渉などをするポジションに有利です。

④ プロッフェッショナルエンジニア

   難易度 ★★★☆☆ 
   取得平均年数 PE試験までおよそ4~5年(学位取得期間を除く)
   受験費用 FE試験:47,000円、PE試験:70,000円

国際的なエンジニアとして活躍したい場合に重視される資格として、プロフェッショナルエンジニア(PE)というアメリカの公的な資格があります。

一次試験であるFE試験(ファンダメンタル・オブ・エンジニアリング試験)と、二次試験であるPE試験(プロフェッショナル・エンジニア試験)があり、FE試験では4年制大学の理工学部の学位が必要になり、PE試験はFE試験に合格していること、及び4年以上のエンジニア実務経験が必要となります。英語力の目安として英検2級、TOEIC600点程度とされることがよくありますが、あくまで英語力の試験ではなくエンジニアの試験のため、一般的な英語力でこの資格取得は図れません。ただし基礎的な技術全般における専門的な英語力が必要となり、また試験はすべて英語のマークシート方式となっています。

受験費用は、FE試験が47,000円、PE試験は70,000円です。

この資格は単に技術者として国際的に活躍できるだけではなく、その技術を世界に広めていく、また世界と渡り合っていく、いわばプロフェッショナルエンジニアのリーダー格への第一歩とも言われています。また優秀なエンジニアはどこの企業も需要が高く、特にアメリカの外資系企業では高い報酬となることも少なくありません。

⑤ BATIC(アメリカの簿記)

   難易度 ★★★☆☆ 
   取得平均年数 アカウンタント:約3か月(簿記3級取得者の場合)
              コントローラー:約3か月~半年(簿記2級取得者の場合)
   受験費用 1万円程度

BATICとはBookkeeping and Accounting Test for International Communication(国際コミュニケーションのための簿記・会計試験)で、アメリカの会計基準に基づいた英文簿記と国際会計理論についての資格です。これは、①で紹介した米国公認会計士の財務会計の部分の試験内容と同様のものです。

そのため、米国公認会計士の資格を取るための準備として受験する人も多いようです。この試験は、合格・不合格という基準はなく、1000点満点中の得点で称号が与えられます。(称号は外資系企業の財務・経理 部門の職位を表しています。200~319点:ブックキーパー、 320~699点:アカウンタント、700~879点:アカウンティングマネージャー、880点以上:コントローラー。)

取得期間の目安は、アカウンタントを目指す場合、簿記3級程度の知識で週1回のスクールで3か月程度、コントローラーを目指す場合、簿記2級程度の知識で週1~2回のスクールで3か月~半年程度です。またすでに、簿記1級、公認会計士、税理士などの資格を持つ方は、独学でも1か月程度でコントローラーの称号が得られると思います。受験費用は1万円程度です。

経済や金融市場のグローバル化により企業間で国境を越えた取引が進む中で、国際的な会計基準での情報開示が求められるようになり、特に外資系企業においてこの資格の需要が高まっています。

まとめ

今回紹介した5つの資格は、どれも専門的で、これらの資格があると外資系企業への転職がとても有利になる資格です。転職にあたり、今の職種のエキスパートとして活躍の場を広げるにはこういった国際的な資格が非常に役に立ってきます。また有利な資格があれば格段に年俸の交渉もしやすくなります。資格のおかげで年収3割アップも夢ではないかもしれません。ちなみに余談ですが、外資系の年収は高い理由についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

勉強の時間もかかり、受験の費用も安くなく、労力面でも費用面でも一筋縄に取得できる資格ではありませんが、これからのキャリアを見据えた際の自己投資としては何物にも代えがたい価値があるのではないでしょうか。気になる方は、資格取得のスクールなどに問い合わせ、詳しい資料などを取り寄せて、外資系企業への転職の第一歩として検討してみてください!

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