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日本からの進出企業が多い国ランキング2014.06.04

▼はじめに

海外勤務にあこがれる人は多いでしょうが、実際に働き始めてから自分がどの国に配属されるのか気になるところ。
企業がどの国に積極的に進出しているのかは大事な情報です。

今回は、日本からの進出企業の多い国ランキングと、最近の海外進出事情について取り上げます。

▼日本からの進出が多い国TOP30

2012年に、日本からの進出企業が多かった国上位30カ国はこちらになります。

▼日本からの進出が多い国TOP30

やはり、中国はダントツで多いですね。

では、今後も中国への進出がメインになるかといえば、そうともいえないようです。さらに詳しくデータを分析すると、意外なことが分かります。

▼中国から企業の撤退が多い理由とは

ご紹介するのは、中国から撤退してしまった企業数です。
数々の企業が中国へ進出したことは大きな話題になりましたが、その一方で撤退する企業がこれだけあるとは驚かれた方も多いのではないでしょうか。

2010年 12社
2011年 23社
2012年 56社
2013年 76社

撤退企業数の推移を見ていくと、その数は年々膨らんでいることが分かります。

2013年のデータは10月度までのものなので、残りの2ヶ月で撤退企業数のさらなる増加が予想できます。これには、主な理由として以下の2つが挙げられるでしょう。

・尖閣諸島問題などによる日中関係の悪化
・中国の経営環境の悪化

2012年10月から熱を帯びた尖閣諸島問題は、政治の枠を超えて経済にまで影響を及ぼしています。日本へのイメージが悪くなる中で、中国で企業経営を続けるのは簡単ではありません。

また、賃金の高騰やPM2.5など、中国の環境はかなり悪化しています。これらの状況を考慮し、海外進出を狙う日本企業は中国から東アジア諸国へと事業の軸足を移しました。

▼進むASEANシフトと、それをけん引するインドネシア

▼進むASEANシフトと、それをけん引するインドネシア

これまでの中国一辺倒の海外進出から、タイ、インドネシア、ベトナムなどASEAN10カ国へ進出する国が移っていることを「ASEANシフト」と呼びます。企業へのアンケート調査では、2012年から『海外進出を図っている国・地域』の質問に対して、ASEANを挙げる企業の割合が中国のそれを上回りました。

ASEANのなかでも、特に注目されているのが先のランキングで中国に次ぐ2位だったインドネシアです。インドネシアは中国に比べ賃金を抑えることができ、生産拠点としての魅力もあります。また、それに留まらず、二輪車では世界第3位、自動車ではASEAN最大の市場を持つなど、マーケットとしての魅力も併せ持っています。とりわけ自動車は、中間層の拡大とともにいっそうの普及が見込まれており、トヨタや日産、ホンダなど各社は生産能力の増強を図っています。

▼まとめ

かつて中国への海外進出は日本で大きな話題となりましたが、最近ではその勢いは収束し、ASEANに流れは移ってきています。中でも今回の記事で注目したインドネシアは、2004年のユドヨノ政権発足から安定成長に向かっていることでさらなる経済成長が期待されており、今後も日本企業のさらなる進出が続くと思われます。

海外で働くことを考えている人は、そういった国へ進出している日本企業や外資系企業も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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